サイゼリヤのバイトを星付き一流シェフが続ける理由

サイゼリヤのバイトを星付き一流シェフが続ける理由

村山太一氏

新型コロナウイルスが全世界を覆い尽くしてから半年以上がたち、飲食業界は依然として大混乱をきたしている。倒産も増えつつある今、私たちはどう働くべきか? 星付きレストランのオーナーシェフでありながら、サイゼリヤでアルバイトをする村山太一氏に話を聞いた。

◆“稼ぐ”ではなく“遊ぶ” 副業のポイントは「越境」と「多角化」

 厚生労働省は9月1日、「副業・兼業の促進に関するガイドライン」の改定版を公表。コロナ禍でますます副業解禁が進むことが予測されるが、「格安チェーンの『サイゼリヤ』でアルバイトする一流料理人」として話題を呼んでいるのが村山太一氏。9年連続ミシュラン一つ星を獲得している高級イタリアン「ラッセ」のオーナーシェフが、なぜサイゼリヤで?

「“美食=ガストロノミー”の世界は特にそうですが、狭い界隈で横滑りで人が回っています。しかし、飲食業という枠で見れば、サイゼリヤは自分たちの何百倍もの人に食の満足を届けている。そうした業界トップのノウハウを知らずに、自分のスキルを閉じ込めてしまうことに違和感を覚えたんです」

 本業では高級イタリアンを切り盛りしながら、休憩時間や休日にアルバイトに勤しむ日々。

「体力的にはしんどいですよ。でも、働くというより遊びに行く感覚です。厨房ではなく、あえてホールを選び、そのなかでも下っ端として駆け回る。

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