日本の山岳民・信州人はなぜ自宅や職場の“標高”を語るのか?

日本の山岳民・信州人はなぜ自宅や職場の“標高”を語るのか?

学校単位やスポーツ用品メーカー主催の登山学校も実施。こちらは槍ヶ岳

◆日本の屋根から標高を叫ぶ!? 誇り高き山岳民・信州人の謎を探る

 日本は国土の7割超を山が占める世界有数の山岳国。なかでも平均標高が最も高い“日本の屋根”が長野県だ。平均標高1132mで、これは東京スカイツリーの2倍弱で日本一!

 山に囲まれて暮らす県民だからこその独自の生態、知っておくと会話が弾むネタの数々を紹介していく。

◆信州人は標高を語れる

 まずは読者にお尋ねしたい。あなたが住んでいるエリア、あるいは働いている場所の標高をご存知だろうか?

「藪から棒にどうでもいい質問を……」と思うかもしれないが、まあスラスラと答えられる人は少数派ではないか。

 だが、そんなマニアックな設問に対し、正確にo単位とは言わずとも、そして10人中10人まではいかなくとも、多くの県民が「〇mぐらい」と答えられるエリアがある。長野県だ。

 彼らと話をしていると、「ここは標高700mぐらいあるから長野市より寒い」などとサラッと標高の話題が出てきたりする。

 あるいは「家より標高が低いから、会社に来ると暑い」などと同じ市内でも細かく標高の違いに触れたりする。

 何せ県の平均標高も1132mと日本一。山は北・中央・南の3つの日本アルプスを始め3000m級の山が15もある。

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