<純烈物語>11・5渋谷公会堂ライブレポート たったひとりの観客の前でも唄い続ける意味

<純烈物語>11・5渋谷公会堂ライブレポート たったひとりの観客の前でも唄い続ける意味

開演前、大勢の記者の前で囲み取材に応じる純烈

―[ノンフィクション連載「白と黒とハッピー 〜純烈物語」]―

◆<第74回>今だからやれることに向かい合う――11・5渋公「観客1人ライブ」リポート

 これまで当たり前のようにやれていたことができなくなる――人種や職種、立場を超えて地球上のみんなが同じ思いを経験したのがこの2020年という年だった。そしてそれは、年が明けてもゼロにはならない。

 この一年の純烈を追ってきて思ったのはできない現実の見極めと、その中でやれることを同時進行させる大切さだった。2月末の時点でリーダーの酒井一圭は年内のライブ活動をスッパリと諦めた。

 確証もないのに「事態が好転すれば再開できるかも」という期待を抱いている限り、先には進めなかった。同時に“やれない=何もやらなくていいではない”という考えも持っていた。

 何もやれないのではなく、むしろ今だからできる形があるはず。さまざまなジャンルで無観客ライブはおこなわれてきたが、スポーツ中継と比べるとエンターテインメントは見せ方の幅が広く、頭を使えば会場では味わえぬものを形にできる。

 6月23日の東京お台場 大江戸温泉物語における10周年無観客ライブの時点で、11月5日にLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)配信コンサートをおこない、たった1人の観客の前でパフォーマンスをするという案は出ていたという。

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