“奇跡を呼ぶ男”の短すぎた野球人生。プロ1年目は新人王、2年目のオフに暗転

“奇跡を呼ぶ男”の短すぎた野球人生。プロ1年目は新人王、2年目のオフに暗転

現在は大阪で会社員として生活する森田幸一氏

―[職業 元プロ野球選手]―

 毎年、プロ野球選手という職業に就くことができるのは約80人ほどだと言われている。言うなれば彼らは履歴書の職業欄にチーム名を書き、「入団」と書くことができる権利を勝ち取った人々である。だが、その一方、来る者がいれば去る者もいるのが世の常。ユニフォームを脱ぎ、履歴書の職業欄には「退団」と記す人たちもいる。

 元プロ野球選手だからといって、野球に関係した仕事でメシが食えるのは一握りだ。ほとんどは一般社会に出て、“フツーの人”と同じように仕事をし、生活をしていく。彼らは元プロ野球選手という肩書きを背負い、時にはその肩書きで仕事をし、また時にはその肩書きが重荷にもなる人生を歩んでいくのである。今回から始まった『職業 元プロ野球選手』ではそんな履歴書に「退団」と記した男たちのその後を追ったものである。

◆奇跡の男と呼ばれ、新人王を獲得するも……

 プロ野球選手の寿命は平均5、6年とも言われている。とはいえ、ルーキーイヤーに新人王を獲得し、翌年もチームへの貢献度はトップクラスだったにもかかわらず、致命傷以外によって5年間で首を切られることがあるのだろうか……。

「森田幸一」という名を覚えているのは、40代以上の中日ファンか、往年の野球マニアくらいなものであろう。

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