Uber Eats配達員、自転車で瀬戸内しまなみ海道を疾走

Uber Eats配達員、自転車で瀬戸内しまなみ海道を疾走

しまなみサイクリングロードを自転車で疾走する

―[40代日雇い男「Uber Eats」自転車出稼ぎ旅【東京発沖縄行】]―

 僕は普段、日雇い派遣などの仕事で稼ぎつつ、時間を見つけてはタイなどの東南アジアを中心に旅してきた。この状況では海外旅行には行けそうにないが、日本国内ならば比較的自由に動けるようになってきている。旅がしたい。でも、社会の底辺で生きる僕にはお金がない。そこで「Uber Eats」の配達で稼ぎながら国内を自転車で旅するという方法をとることにしたのである。

◆黙々と配達を続ける日々

 旅に出て79日目、僕は福山にいた。この日から81日目までの3日間は観光もせず、遊ぶこともなく、ただ黙々とウーバーの配達だけを続けた。

 81日目は昼前から小雨がパラつきはじめた。レインコートが必要になるほどの雨量ではなかったが、それでもその冷たい雨は手袋の上から僕の指先の体温をじわじわと奪っていく。やがて感覚も麻痺していき、配達アプリの操作や自転車に鍵をかける動作が覚束なくなっていく。しかし、これだけ苦労して配達してもこの日の収入は5000円にも届かず、ふうッとため息がこぼれた。

◆次の目的地へ

 82日目。福山のゲストハウスを出発。次の目的地は松山だが、この日はその中間地点である大三島まで行くことにした。

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