<純烈物語>純烈の原動力は「夢と表裏一体の欲」<第80回>



◆「2020年を乗り越えられたのは“欲の力”」

「2020年という一年を乗り越えられたのは俺だけじゃなく、ほかのメンバーやスタッフ、いろんな人たちの欲が結実したからだと思う。人の欲を集約してパワーにするのが俺は得意だからメンバーに何がほしいんだ、何がしたいんだということを聞くよね。それを即答で答える人間を戦力にして、ぼやっとした答えしか出ないやつはタイミングを持つ。そこは明確に見えている人の方が明確に手応えをつかめて、次も……となれるからね」

 欲に対し忠実であり、うしろめたさなく語れるのは目の前の現実に対し真摯な人間か、そのベクトルが他者ではなく自分にしか向いていない……つまりは私欲に囚われた者のいずれかだろう。紅白=みんなで喜べる場、親=他者というワードがそこに在る時点で、ファンは純烈を前者とみなすことができる。

 1度目が実現すれば2度目、2度目が達成できたら3度目と、純烈はさらなる欲を持ち続けることで3年連続紅白歌合戦出場を果たせた。最初に夢がかなった時点で、もういいですとなったらその先は描けていない。

 紅白以外で、それを実感した瞬間が2020年の夏にあった。FOD(フジテレビオンデマンド)で配信されたドラマ『純烈ものがたり』の撮影が終わりに差しかかったあたりで、酒井はこんなことを思った。

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