<純烈物語>純烈の原動力は「夢と表裏一体の欲」<第80回>

松下由樹が川越湯遊ランド(ロケ場所)にいるよ!って思ったもんね。だから最初、見とれちゃいました」

 身長194cmの進撃の巨人を女性マネジャーにチェンジするというキャスティングは、テレビで描くドラマとして成立させる魔法だった。子どもの頃から観察癖が抜けない酒井は、リングサイド最前列よりもさらに近い距離で目撃できる松下の芝居に見入ってしまった。

 完ぺきに演じきるものだから、もう一度見たくなりわざと自分がNGを出そうかと考えてしまったほどで、単純に松下由樹という女優の芝居が「早くて深くてすごくて、楽しく思えた」。だから本当ならば、自分は役者には向いていないのだと酒井は言う。

「なんでも俯かんして見てしまう。カメラマンも見ちゃうし、その向こうにいる関口さんも見ちゃう。全部を楽しみたいとなっちゃうからお芝居の割合がそこそこなんですよ。俺は歌の方が向いているんですね。歌は口さえ動かして音を出していれば、どこを見てもいいんだもん。お芝居は制限があって、本当は裏を見たいって思うことがあるもんね。演じたいという感覚よりも、そっちの方が上回りますね」

 こうした刺激を味わいつつ4話分を撮り終えると、頭をもたげてきたのは欲だった。それは、得意の妄想から生成される。

◆いつかは『踊る大捜査線』のように……

 ネット配信番組が実現したら、次は地上波がいい。

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