コロナ禍でコンビニバイトを始めた経営者「年下の大学生に怒鳴られる」



◆司会業からデイサービスの仕事に「コロナ後に生かしたい」

 この道30年、イベントの司会一本で食べてきたという司会業・坂本ナミさん(仮名・50代)。

「プロ野球関連の会見から結婚式まで、年間に150本以上の仕事がありましたが、昨年は30本近くまで落ち込みました。今後も復活する見込みがなく、デイサービスでヘルパーの仕事を始めました」(坂本さん)

 介護士やサービス介助士の資格がないため、坂本さんができることといえば、車の送迎や清掃など。時給は950円と、司会をやっていたときの5分の1以下。慣れてくると、食事の手伝いやおむつ替えなど、精神的にキツい仕事も回ってきた。

 それでも、新たな光を見出した、と話す。

「活気あふれる現場しか経験したことがなく、ご老人とこれほど多く接したのも初めて。仕事は本当にキツく、収入も満足ではありません。でも、今後の高齢化社会を考えれば、イベントだってご老人向けのものが増えるはずですよね。今のうちにおじいちゃんおばあちゃんとの接し方を勉強して、コロナ後のイベント司会に生かそうと思っています」(同)

 本業の仕事が無くなりはしたが「今は研修期間」と話し、精一杯に生きる三人の逞しさ。アフターコロナのエンタメ業界は、以前にも増して「厚み」のある世界になるに違いない。<取材・文/森原ドンタコス>

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