「僕はいつまでも地べたの側の人間です」山本周五郎賞作家・早見和真の素顔

「僕はいつまでも地べたの側の人間です」山本周五郎賞作家・早見和真の素顔

東京から愛媛県松山市に移住し、作家活動を続ける早見氏

◆山本周五郎は候補作も含めて全部読むくらい憧れた賞だった

『ザ・ロイヤルファミリー』(2019年、新潮社)で第33回山本周五郎賞を受賞した作家・早見和真氏とSPA!の縁は、早見氏が作家になる前からあった。ライターとして特集記事を書いこともあれば、作家としてデビューした後も横浜桐蔭高校時代の先輩である高橋由伸元巨人監督との対談、有馬記念の予想など多岐に渡る。今回は山本周五郎賞受賞、大好きな競馬、そして早見和真という作家の素顔に迫った。

──まずは、山本周五郎賞受賞おめでとうございます。受賞の率直な感想をお聞かせください。

「ありがとうございます。山本周五郎賞は、学生時代から候補に入った本を全部読んできたぐらい本当に大好きで憧れの強い賞だったので、率直にすごく嬉しいです。デビュー作『ひゃくはち』(’08年、集英社)でお世話になった江口さんという編集者の方がいまして、江口さんって普段全然褒めてくれない人なんですが、受賞後久しぶりにサシでメシを食ったときに、しみじみと『よかったね』って言ってくれて……これは今回の受賞でいちばんホッとしたというか、嬉しかった出来事でしたね」

──デビューから12年で、ついにここまで階段を上がってきたか、という思いですか。

「自分という人間は何も変わっていないし、実力も変わっていないです。

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