「炭火焼き専門の弁当店」コロナ禍でも1日500食が売れるワケ

「炭火焼き専門の弁当店」コロナ禍でも1日500食が売れるワケ

丁寧に焼き上げられたサバは必食

都営新宿線の篠崎駅から歩いて徒歩10分。京葉道路沿いに火事と見間違うほどの大量の煙と食欲を刺激する香りで、通行人の注目を集める弁当屋が存在する。公園の一角にポツンと佇む、炭火焼きにこだわった「鯖の助」だ。

◆炭火は食材を最もおいしく仕上げる道具

 店を切り盛りする店主の川和秀動さんは根っからの魚好き。食べ物が溢れる世の中で「最後に辿り着くのは、焼き魚に白米、味噌汁ではないか」という思いのもと、“飽食尽きて魚に還る”との考えに至り、住み慣れた町の江戸川区篠崎町で鯖の助をオープンした。

「炭火にこだわっているのは、炭火が食材を最もおいしく仕上げる道具であり、方法であると考えるから。炭の遠赤外線の効果で、内側はふっくら、外側はパリッとした仕上がりになります。ご家庭でなかなか再現するのが難しい炭火ならではの香ばしさや旨みを多くの方に楽しんでもらいたいですね」

◆「炭はやめたほうがいい」と言われた過去

 ガスで調理するよりも炭火で焼いたほうが魚は俄然、うまくなる。だが、炭火で調理する店は多くない。その理由を川和さんは「とにかく大変だから」と明かす。

「もともと東京湾で釣り船をやっていたので、築地とのつながりがありました。7〜8年前、炭火焼きの弁当屋をやろうと思って築地の知り合いに相談したら、口を揃えて『炭は(慣れるまで)5年はかかる。

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