安倍長期政権を思い出せ。政権維持の最大基盤は日銀人事の勝利がすべてだ/倉山満

いわば、稀代の勝負師なのだ。

 こうした背景を知れば、救国のシナリオが見えよう。

◆コロナ禍の状態で金融緩和を止めたら、日本経済は即死する

 コロナ禍の状態で金融緩和を止めたら、日本経済は即死する。瀕死の患者に輸血を止めるようなものだからだ。だが瀕死のコロナ禍を乗り切った瞬間に政府の財政出動(主に消費減税)など効果的な政策とともに、さらなる金融緩和を行えば、景気は一気に回復できる。それは、黒田総裁と4人のリフレ派が組めば、他の誰が何を言おうが、可能だ。さんざん白川時代の亡霊に苦しめられたが、好機を掴めば勝てる態勢が整った。

 満身創痍の菅首相は、起死回生の決戦を狙っている。

 日本の天王山は日銀にあり!

―[言論ストロングスタイル]―

【倉山 満】
’73年、香川県生まれ。中央大学文学部史学科を卒業後、同大学院博士前期課程修了。在学中より国士舘大学日本政教研究所非常勤職員を務め、’15年まで日本国憲法を教える。現在、「倉山塾」塾長、ネット放送局「チャンネルくらら」などを主宰し、大日本帝国憲法や日本近現代史、政治外交について積極的に言論活動を行っている。ベストセラーになった『嘘だらけシリーズ』のほか、最新著書に『保守とネトウヨの近現代史』がある

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