「コロナワクチンは高齢者を優先」は正しいのか?池田清彦氏の見方

「コロナワクチンは高齢者を優先」は正しいのか?池田清彦氏の見方

モデルナ製のコロナワクチンを持つ医療スタッフ。ブルガリアのソフィア 2021年1月14日(? Julia Lazarova)

新型コロナ(COVID‐19)ワクチンの接種が、英米などでは2020年12月から始まっている。
 日本政府は、欧米の製薬メーカー(※)からワクチン供給を受けて、医療従事者は2021年2月下旬に摂取スタート、65歳以上の高齢者は早くて4月1日から、その後に対象を拡大する方針だ。
※米ファイザー(独ビオンテックとの共同開発)、米モデルナ、英アストラゼネカ

 だが昨年、「ワクチン接種で高齢者を優先させるのは、本当にいいことなのか?」と疑問を投げかけていたのは、生物学者の池田清彦氏(73歳)である。池田清彦氏は、早稲田大学と山梨大学の名誉教授を努める一方、テレビや著書で社会問題や生き方についても発言している。

 重症化リスクが高い高齢者を優先するのは当然に思えるが、なぜ自身が“高齢者”である池田氏はこの方針に疑問を持ったのだろうか。

 ちなみに、今年2月になってアストラゼネカ製のワクチンについて「65歳以上には摂取を勧めない」という勧告が、ドイツ、フランス、スウェーデンなどで相次いで出されている。65歳以上の治験(臨床試験)データが不十分だとして、フランスのマクロン大統領は「65歳以上の人にはほとんど効果がないとみている」と発言した。
 メーカーは反論しているが、このワクチンについては「高齢者優先」は正しくなかったようである。

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