元プロ野球選手の公認会計士。受験回数9回、なぜ諦めなかったのか?

元プロ野球選手の公認会計士。受験回数9回、なぜ諦めなかったのか?

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―[職業 元プロ野球選手]―

 井川慶、中谷仁、坪井智哉。豊作と呼ばれた阪神タイガースの97年ドラフト組だった奥村武博。本格派投手として期待の高卒ルーキーだった奥村は、プロ入り後、度重なるケガに泣かされ、一度も一軍に上がることなく球団を去ることとなった。短い現役生活を振り返り、「プロ入りがゴールだったことを後悔している」と吐露した前編に続き、元プロ野球選手として初の公認会計士になるまでの道のりを追っていきたい。

◆プロ野球選手をクビになり、「なんとなく」で飲食業を開始

 バッティングピッチャーまでもたったの1年でクビになった奥村は、友人と飲食業を始める。飲食業を始めた理由を聞くと、予想だにしない答えが返ってきた。

「なぜ飲食業を始めたかという理由を明確に答えられるものがないほど、なんとなく野球選手が引退してやる商売ってことで流された感じです。飲食業って非常に難しい商売なんですけど、参入障壁が低いというか、簡単にできる感じがしたんですね。感覚的に野球界に近いのが飲食業界だと思っています。出入りが激しく、さらにネットワークが広がりやすく、自分の努力次第で儲けられるというイメージがあります。簡単に選んでしまったんですよね」

 環境的にも馴染のある業界でもあり、さらに飲食を営んでいる知人も周囲に多いため、飲食業に手を出す元プロ野球選手は少なくない。

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