元プロ野球選手の公認会計士。受験回数9回、なぜ諦めなかったのか?

仕事中にもどうにか勉強できないかと考えたんです。だからと言って業務を疎かにして勉強するわけにもいきません。

そこで思いついたのが、頭の中でインスピレーションとして定義を引っ張り出す方法です。会計って会社の中のことに関係あるため、例えばコピーを取りながらこのコピー機は会計上どう処理するのかを考えたり、スーパーに行けばスーパーに関係のある会計理論を頭の中で思い浮かべたりして、目につくものを会計に結びつけて脳内で勉強してました。

それがもの凄く効果的だったんです。仕事以外に何時間勉強できるかが勝負だと思われがちなんですけど、勉強できないと思われている勤務時間中にちょっとでも勉強にあてられたら、トータルで換算したらもの凄い時間になるんです。ボトルネックとされる勉強できない時間をどう有効活用していくかという発想から活路が見出せられた感じです」

 ビジュアルに基づいた知識に紐付く勉強方法、つまりテキストに書いてある文言に実際の映像を貼り付けるイメージでやっていくと、勉強するのがだんだんと楽しくなっていったという。9年間のうち最後の2年間は、このような感覚で勉強するうちに楽しさが芽生え、密度の濃い時間を過ごすことができた。

「野球での成長プロセスと受験での成長プロセスを比べても、根っこは同じだとわかりました。野球のスキルを伸ばすのとテストの点数を伸ばすという違いはあれど、やっていることはPDCA(計画、実行、評価、改善)じゃないですけど、間違えたことをなんで間違えたのかを理論的に考えることができ、野球と一緒だなと思えるようになってから勉強が一気に楽しくなってきました」

◆9年目でようやく合格。

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