神野大地が泣き崩れるに至った、東京マラソンのレース状況を密着ルポ

神野大地が泣き崩れるに至った、東京マラソンのレース状況を密着ルポ

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神野プロジェクト Road to 2020(14)
東京マラソン・前編
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トレーニング後のアイシングをしながら、東京マラソンを振り返る神野

 神野大地は泣いていた。
 東京マラソンを走り終えた神野が中野ジェームズ修一と言葉を交わすと、みるみるうちに表情が歪み、堰(せき)を切ったように涙がこぼれ落ちた。嗚咽(おえつ)をこらえ、そのままミックスゾーンを通りすぎてエレベーターで選手控室に戻った。 
 部屋でクールダウンをし、気持ちを落ち着かせると神野は大勢の報道陣が待ち受けるフロアに出てきた。そしてレース展開について話をした後に、涙の理由を問われてこう答えた。
「ゴールした時、出し切った感もないですし、悔しいなって思ったんです。その後、中野さんに『1歩ずつ進んでいるから大丈夫だよ』って言われたんですが、そうしたら自然と涙が出てきて……。中野さんと一緒にトレーニングをやってきて、結果で恩返しをしたいという思いがあったんですけど、その期待に応えられなくて……」
 神野の瞳から再び涙があふれ出る。
「本当に自分のために時間を費やしてくれて、トレーニングのメニューとかも考えてくれていたんで、中野さんと一緒に喜びたかったんですが、それができないのが一番悔しいです」
 そのまま肩を揺らして泣く神野の姿に報道陣も言葉を失い、沈黙が続く。

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