プロ野球「一軍・二軍ボーダーラインの心理」。ヤクルト谷内亮太の場合

持久力に自信のある谷内がしばらく動けないほど厳しい練習だった。
「全体練習のなかで、ずっとノックをしていただけることは幸せなことだと思っています。石井(琢朗)コーチからは『内野手はまず守備。それができないと試合に出られない。もちろん、バッティングも大事だけど、守備はその倍の練習をしないと』と言われています。
(前日のエラーは)メンタルの弱さだったり、準備不足だったり……。今年に限っていえばバッティングに比重を置いていたので、あのエラーは守備を見つめなおすいい機会になりました。バッティングも守備も、もっと向上心を持って取り組みたい。ここでしっかりやっていけば、またスタメンの機会がめぐってくるかもしれません」
 6月13日、メットライフドームでは西武の選手が早出練習でバットを振り込んでいた。そのとき、ビジター側のベンチからグラブとボールを手にした谷内が出てくると、おもむろにコンクリートの壁に向かってボールを投げた。「コツン」と跳ね返ってきたボールを、腰をおろして丁寧に捕球。その動作を何度も繰り返していた。
「石井コーチが『こんな練習の仕方もあるんじゃないか』って。今こうして”壁当て”をしていると、昔よくやっていたことを思い出しました。子どもの頃は狙ったところに投げるという具合にピッチャー目線でやっていました。

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