U−12仁志監督が伝える木内イズム。「サインに縛られず考えるクセを」

その後、社会人の日本生命やアメリカの独立リーグでプレーした経験もあって、そんな豊富な経験を仁志は2014年から務めているU−12の監督業に生かしてきた。

「最初に監督をやるとなったときは、木内(幸男、元常総学院監督)さんの真似から始めました。たとえば、サインの出し方とか……僕の高校時代、木内さんのサインは必ずホームベース側からスクイズ、盗塁、エンドランって決まっていたんです。三塁側のベンチなら、右肩がスクイズ、帽子が盗塁、左肩がエンドラン、一塁側ならそれが逆になります。

 木内さんの場合、たぶん、相手にバレてもいいと思っていたんでしょうね。送りバントのときなんて、誰にでもわかるようなサインを出していたこともありました。でも、相手が送りバントだと見抜いて内野が前に出てきてくれたら、それは僕らにとってラッキーなんですよ。すかさず打っちゃえばいいんですから(笑)」
 送りバントのサインが出ていても、内野が前に出てきたと思えば、選手の判断で打って出る。これが木内野球の真髄だった。仁志はこう続けた。

「木内さんって、よくしゃべるし、口も悪い(笑)。でも、野球に対する勘はすごいと思いましたし、選手たちに考えさせるやり方のできる監督でしたね。選手たちが監督の要求していることを予測して先回りしないと、監督の考えていることについていけないんです。

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