U−12仁志監督が伝える木内イズム。「サインに縛られず考えるクセを」

ウチが甲子園で勝ったチームには、のちにプロに行くようなピッチャーが何人もいました。2回戦で勝った沖縄水産には上原(晃、のちに中日へ)さん、3回戦の尽誠学園には伊良部(秀輝、のちにロッテへ)さん、準々決勝の中京には木村(龍治、のちに巨人へ)さん、準決勝の東亜学園には川島(堅、のちに広島へ)さん、そしてPLには野村(のちに大洋へ)さん、橋本(のちに巨人へ)さん……でもウチにはそういう突出した選手はいませんでした。

 それでも選手個々で考えて、他のどこのチームよりも組織的な野球をしていたと思います。サイン通りにプレーしないというのはバラバラに野球をやるのとは違うんです。勝つために、この場面でどうするのが一番いいのかを、サインに縛られずに考えるクセが身についていた。結果、個々の能力では及ばなくても勝ち上がれたのかなと思います」

アジア選手権大会に出場する侍ジャパンU−12代表の選手たち

 監督がサインを出す。それを咀嚼(そしゃく)し、自分なりの答えを出す――そんな野球を木内監督から受け継ぐ仁志監督は、U−12の選手たちに対してこんなメッセージを発した。
 
「今の選手たちは、1球1球、ベンチから言われたことをやろうとします。だから1番バッターでも、プレイボールがかかった直後、ノーアウト、ランナーなしの1球目からベンチを見る。

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