ベトナムに敗れたU−21森保ジャパン。ポゼッション重視が裏目に出た

せっかく効果的な縦パスが入っても、パスを受けた選手は自分で仕掛けるどころか、前を向くことを考えもせずにバックパスしてしまう、といった具合だ。

 逃げのパスが怖いのは、自分たちはセーフティーな選択をしているつもりでも、相手にとってはプレスの狙いを絞りやすい状況を作るからだ。

 もちろん、「Jリーグでもこれくらい(のプレス)はみんなやっているので、外せないとダメ。勝ち上がっていけば、もっと強いプレッシャーをかけてくるチームがあると思うし、それをはがしていかないと上にはいけない」(初瀬)のは確かだ。相手のプレスを外してパスをつなぎ、自分たちが志向するスタイルで攻撃に転じられるならベストだろう。
 だが、ポゼッションは手段であって、目的ではない。どうも自分たちが思うようにパスをつなげていないというなら、たとえば、1トップのFW前田大然(松本山雅FC)のスピードを生かし、相手DFラインの背後にアーリークロスを放り込む時間帯があってもいい。

 守備にしても、相手ボールに寄せ切れていないというなら、リトリートして後ろで守りを固め、一度相手の勢いを削いでもいい。

 ところが、「自分たちのやり方はコレだから」というこだわりが悪い方向に働き、自ら傷口を広げてしまう。そんな展開が、年代別代表の試合を見ていると少なくない。

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