レスリング「栄監督解任の影響説」払拭へ、川井梨紗子は勝つしかない



 東京五輪まであと2年。アジアではぶっちぎりの実力があり、追われる側だった日本と、他の国との差は思っている以上になくなってきている。川井は言う。

「2年後に向けてというよりも、私は1年1年、大事にしているつもりです。今年も来年も世界選手権があるし、全日本選手権もある。もちろん、最終的にはオリンピックを目指してやっていますけど、私は常に目の前のことを一生懸命やっているつもりです。
 オリンピックうんぬんではなくて、今、目の前にいる相手に勝ちたい。自分より強い人、上の人に勝ちたいと思ってずっとやってきています。……今回はまたひとつ、世界のレスリングを知れたのかなと思います。反省も多く見つかったので、また練習するしかないですね」

 師の解任はセンセーショナルな話題であっただけに、これから先、しばらくは嫌でも実力と関連づけた話題が川井に付きまとうことになるだろう。それを打破できる唯一の手段は「勝つこと」だ。この敗戦をどう糧(かて)に変えて強くなっていくのか。一度オリンピックでトップに立ちながら、今回のアジア大会で苦杯をなめた彼女の、さらなる成長が楽しみである。

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