身体と心を蘇らせた広島・青山敏弘「変わっていく自分にびっくりした」



―― やみくもではなく、こういう目的で、今、ここを鍛えているんだよ、と。

青山 はい。それに、一気に変えるんじゃなくて、少しずつ身体のなかから変化させていくというか。宮崎キャンプではすごく走った。これまでは身体が動かないから走れない、という感じだったんですけど、タイムを低く設定して、無理してでも走ってみたら、これ、自分には必要だなって感じられた。
 練習後に、水本(裕貴)が池田さんのもとでラダーを使ったステップに取り組んでいたんです。「自分もやらせてください」と言ってやったら、池田さんが「アオ、ちょっと違うな」って。小・中学生がやるような基本的な足の運びだったんですけど、「もっと歩幅を狭くして動いてほしいんだよ」とか。それで、言われたとおりに修正したら、自分の身体が喜んでいるような感じがして。

―― 正しい形、正しいバランスに修正されることで、身体が喜ぶというか。

青山 最初、ラダーをやることで何か変わればって、藁(わら)にもすがる想いだったんですけど、池田さんが「すごくよくなった」と言ってくれて。最終的に「アオは足首が硬いな。これを柔らかくしたら絶対に良くなる。毎日エクササイズするようにトレーナーに言っておくから」って。

 そこからよくなっていって、(第3節の)鹿島(アントラーズ)戦だったかな。ハーフタイムに池田さんから「アオ、すごくいいぞ、チームのなかでお前が一番いい」と言われたんですけど、そのとき初めて自分でも、変われている、と思ったんです。こんなに動けるようになったんだっていう実感があったんです。本当に、うれしかったですね。

(後編に続く)

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