コーチの「喝!」でチームは改善。フェンシング女子金メダルの舞台裏


 昨年1月から女子フルーレを指導するフランス人、フランク・ボアダンコーチが、就任して最初に選手たちに言った言葉がある。
「ファイティングスピリットがない! 君たちは、技術はあるが、勝ちたいという闘争心が少ないから、他の国の選手たちからはスイートだと思われている」
 選手たちはその言葉をしっかり胸に刻んでトレーニングを重ねてきた。
「まずはそこから改善していこうと、1年間取り組んできました。今は世界中のトップ選手も『日本は自分たちにとって危ない国になっているぞ』と感じていると思うので、そこが、この1年間ですごく変わったところだと思います。それに試合や練習で、たとえば接近戦になっても、みんな必死に突こうとしている。
 以前はだらだらと時間を過ごしてしまう試合が多かったんですが、そういうことがなくなって、どんどん仕掛けていくようになっている。それは今回代表になった4人だけではなく、日本の女子フルーレの全員を見てそう思います」(宮脇)
 宮脇は、最大のライバルを倒した試合をこう振り返る。
「本当に何年も何十年も……、私がチームに入ってからも勝ったことがなかったので、本当に大きな1勝だと思うし、最後まで勝ち切ることが大事なんだと思いました。ナム選手との戦いでは追い上げられてしまいましたが、他のふたりも焦らずに試合を運んでくれたし、コーチもしっかりアドバイスをくれて、『大丈夫だ』という気持ちで最後まで戦えました」
また東も「個人戦では負けていたチョン選手とは6−5だったので、団体戦でリベンジできてよかった。

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