苦肉の策で生まれた「2番・源田」は、首脳陣の想像をはるかに超えた


 それが5試合目には2番となって固定されると、即レギュラーとして攻守両面で活躍。全143試合フルに出場して打率.270、リーグ2位の37盗塁をマークして新人王に輝いたのだ。指揮官の目もさることながら、源田本人の技量・力量も相当のものだったと言えるだろう。
「能力はもとより、源田はこちらが想像していた以上に野球を知っていました。結果は別にして、ベンチが求めていることを理解しているな、という打席が非常に多かったですから。こういう選手の場合、新人であっても、こちらから言うのは最初のうちだけです。あまり口うるさく言って、より考えさせてしまうと逆にマイナスになることもあります。彼の考えている通りやってもらえればいいのかな、と私が感じたままにしていました」
 チームにとって長年の課題だったショートが安定し、2番も固まった。その点、橋上自身、他球団のベンチで西武の野球を見ていた当時から、流動的なショートと2番が気になっていたという。中に入ってみて、外からの客観視が生かされた面もあったのではないか。
「あったかもしれませんが、源田については監督の嗅覚が働いたんじゃないですか。私も提案はしますけども、いくらコーチが提案しても監督自身が納得しないと決まりませんから。そこはやはり、最終決定した辻監督の嗅覚だと思います」
つづく
(=敬称略)

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