メッシだけじゃない。モドリッチ、アザール…小柄な選手がトレンド?


倉敷 すばらしかったですね。
中山 グリーズマンもコンスタントにいいプレーをしていましたけれども、フランスが優勝したという部分を含めて、たしかに大柄で背が高い、フィジカルが強いだけではないサッカーが、今大会のアクセントのひとつになっていたのは事実だと思います。
倉敷 逆に言うと、いかにも9番タイプの選手、たとえばクリスティアーノ・ロナウド、あるいは得点王になったハリー・ケインは、得点は取っていましたけれども、大会をひっぱる存在とはいえなかった、それはなぜか。活躍したアタッカーのタイプはどんな位置付けであったのか、どういったタイプの選手が点を取ったか。小澤さんはどう見ているでしょうか?
小澤 たとえば、今回フランスが優勝したのでフランスを例にすると、やはりオリヴィエ・ジルーは前線でつぶれ役としてプレーし、グリーズマンやキリアン・ムバッペを生かすためにプレーしていましたので、そういった攻撃のオーガナイズが増えてきたという印象があります 。
 その背景には、ボックス内の守り方として、とくに2センターバックが、サイドからのクロスボールに対してきちんとニアとファーのエリアで蓋を閉じる守り方が目立っていたことが挙げられると思います。これは、もともとアトレティコ・マドリーのディエゴ・シメオネ監督がディエゴ・ゴディン、ホセ・ヒメネス、あるいはステファン・サヴィッチでやってきた守り方なのですが、サイドを割られてもセンターバックが簡単につり出されずに、きちんと真ん中をケアして処理するという守り方がスタンダードになってきて、単純なクロスの放り込みだけではなかなか点が取れなくなってきたという戦術的なトレンドが、今大会で見えたと思います。

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