がむしゃらプレーを最後に見せた錦織圭。打倒チリッチへ調子は上向き

そして錦織もまた、ジュニア時代からの盟友であるチリッチを最大限にリスペクトしている。
「マリンとプレーするのは、自分にとって大きなチャレンジです。素晴らしいサーブを打ちますし、ここ数年はアグレッシブにプレーしていて、ネットにも出てくる」
 男子ベスト8の顔ぶれが揃うなか、第21シードの錦織は2番目にランキングが低い選手となり、今回は下剋上を起していく立場となっている。
 松岡氏は、「(錦織の)テニスはすごくよくなっていますし、メンタルの強さも戻って来ている」と前置きしたうえで、錦織の悲願であるグランドスラム初制覇に向けて、強い覚悟で準々決勝以降の戦いに臨むことを願っている。
「周りが強くなってきている中、ラストチャンスとは言わないですけど、今後圭が、本当の意味で、世界のトップを狙うのを考える時、(今回のUSオープンを)ラストチャンスのつもりで戦ってほしい」
 今年の12月に29歳になる錦織の年齢も踏まえて、松岡氏は激を飛ばしているのだが、それでも錦織は、期待し過ぎずにあくまで自分のスタンスを貫く姿勢だ。
「あんまり変わらないです。本当に1試合ずつなので。今、自信もついてきて、どの試合も内容がよくなってきている。もちろん期待は増えますけど、今みたいにしっかり1試合、1ポイントずつ戦えば、上に行くチャンスも出てくると思うので、できればこの調子でいきたいですね」
 おそらくチリッチとの準々決勝は、錦織が今回のUSオープンで優勝戦線に残るための大きなヤマになるだろう。そして、錦織自身にグランドスラム優勝を狙える力があるのかどうか見極める材料となり得るような極めて重要な戦いになる。

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