初Vへ辿り着けなかった何かの答え。それでも強い錦織圭は帰ってきた


「自分とやるときは、画面で見るより強いと感じるときはある。一段階、二段階レベルを上げてくるのは何となく感じますね」と錦織は、コート上でジョコビッチのメンタルタフネスを感じながらも、錦織なりのポジティブな姿勢も決して忘れない。
「彼(ジョコビッチ)との戦いは楽しみにしています。彼と戦うのは、自分が強くなれる戦いでもある。今日の敗戦も教訓として持ち帰って、また次の戦いを楽しみにしたいですね」
 今後、グランドスラム初優勝を目指すために、錦織は準々決勝から準決勝までに回復しきれなかった体力や、2週間で7試合をこなす戦い方が課題となる。
「グランドスラムの決勝にいって、優勝するまでには体力もいるし、メンタル的にも疲労はくる。そういう強さがまだまだ足りないのかなと痛感させられました」
 だが、昨年の右手首のケガから復帰したシーズンの中で迎えた今回のUSオープンでベスト4に進出したのは評価すべきだ。実際海外メディアからは、28歳の錦織が、準決勝に進出したことは驚きの目で見られていたほどだ。
「夏はあんまりよくなくて、ちょっと自分のテニスを見失いかけていた中で、やっと取り戻してきた」
 こう振り返った錦織は、大会後のATPランキングで12位前後に上昇する予定で、いよいよトップ10復帰が現実味を増してきた。
 実は、来年からグランドスラムのシードが32人から16人に戻るため、16位以内に入っておくことは、来季のグランドスラムでの戦いにおいてとても重要なこととなる。

関連記事(外部サイト)