J1昇格へ。東京Vのスペイン人監督がこだわる「ボールの出口」の作り方



「後半は正直、なにが起こったのか、うまく説明がつきません」

 ロティーナはそう言って肩を竦(すく)めている。ヴェルディは完全に流れを失った。横浜FCにボールを明け渡し、いたずらに波状攻撃を受け、失点は時間の問題。一気に天秤が傾いてしまった。

 J2は、選手もチームもあらゆる面で成熟しきっていない。そのためプレーが不安定で、しばしば瓦解現象が起きてしまう。流れを制御できないのだ。

 もっとも、スペインで戦術家として名を馳せたロティーナは、然るべき策を用意していた。
「(ガンバ大阪から夏に移籍してきた泉澤)仁はJ2レベルでは突出したプレーヤーです。本来は先発起用すべきところですが、今日はあえてベンチに置きました。なぜなら、チームとして反発力となる選手をベンチに残しておく必要がありましたから」

 59分、泉澤は切り札として交代出場している。そして70分だった。エリア内でボールを受けると、DFの間隙を縫うようなシュートを流し込んだ。ロングボールから左サイドでウィングバックが幅と深みを作ると、MFとDFラインの間に入った泉澤の動きは巧みで、シュート精度も高かった。

 そして、この追加点が大きく物を言うことになる。

 横浜FCも戸島章、齋藤功佑と、交代出場選手が攻撃のインテンシティを高め、81分にイバが1点を返している。

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