イニエスタ、トーレス、久保建英に見る、スペイン流「崩しの極意」

そのとき郷家は少し下がって引きつけ、後方のイニエスタへパス。湘南がラインを高くし、スペースを圧迫しようとした際だった。同時に左サイドバックのティーラトンが郷家の裏を走り、マークを外す。イニエスタはその動きを読み、鮮やかなスルーパスを出し、守備ラインを突き破ったのだ。

 イニエスタは選手の出し入れによって、マークがずれる感覚を体得している。そのおかげで、複数の選手を絡み合わせ、堅牢なディフェンスも崩せる。彼が攻撃の渦の中心となるのだ。

「個の力」

 日本サッカーではそれが叫ばれて久しいが、トップレベルではコンビネーションの確立が欠かせない。ひとりでマークを外せることは、もちろんアドバンテージだろう。しかし、それを連係につなげられるか――。そこにスペイン流の崩す極意はある。

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