初陣勝利も森保監督の過大評価は禁物。コスタリカ戦を冷静に細かく分析


 そこからしばらくは日本が苦戦する時間帯が続いたが、その中で浮き彫りになった現象は主に3つあった。
 ひとつは、ボランチの青山と遠藤が得意とする縦パスが影を潜めたこと。それでも2人は何度か縦パスを狙ったが、たとえば14分の青山から南野へのくさびはカットされ、26分の遠藤の小林悠(川崎フロンターレ)を狙った縦パスはオフサイドに、また27分の青山の縦パスが相手に渡ってしまうなど、2人が起点となることはほとんどできない状態に陥った。
 2つ目は、ボランチが機能しないために、DFラインからのロングキックによってコスタリカのプレスを回避するシーンが増加したこと。そこにはDFライン4人の特徴も現れていて、左SBの佐々木翔(サンフレッチェ広島)と右CBの三浦弦太(ガンバ大阪)が安全な場所にパスすることでプレッシャーを逃れるため、主に左CB槙野智章(浦和レッズ)と右SBの室屋成(FC東京)がクリアに近いロングフィードを頻繁に蹴っている。ちなみに、GK東口順昭(ガンバ大阪)のロングキックも頻発していた。
 そして3つ目の現象が、ロングフィードが増えたことによって、両SBが攻め上がれない状態が続いたことだった。本来であれば、両サイドに2人を配置する布陣の日本は、1人しかいないコスタリカよりもサイドで優位な立場にあるはずなのだが、中盤を省略するために両SBが上がるタイミングが失われることになった。

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