初陣勝利も森保監督の過大評価は禁物。コスタリカ戦を冷静に細かく分析


 前半、日本の両SBが敵陣深い位置まで攻め上がってクロスを試みたのは、日本ペースだった立ち上がり7分の室屋のクロスが相手DFにブロックされてコーナーキックになったシーンと、同じく14分に室屋のクロスが相手GKにキャッチされたシーンのみ。佐々木に至っては、20分に中島翔哉(ポルティモネンセ)のスルーパスで好機を得たものの、相手が寄せてきたことですぐに中島に長いバックパスを戻してチャンスを無にしてしまった。
 また、日本の両サイドMFの中島と堂安律(フローニンゲン)がサイドに張って縦突破を図るタイプではないため、実質的に布陣は4−2−2−2に近い時間が多くなり、その結果、相手の両ウイングバックの位置取りも高くなった。これも、コスタリカの前線からのプレスがハマりやすくなった要因のひとつとなった。これでは、4−4−2を採用した狙いも台無しである。
 ただ、日本が救われたのは中島のドリブルだった。中盤を省略するなか、中島にボールを預けることができれば、数十メートルほどボールを運んで相手を剥がしてくれるため、相手の守備のオーガナイズを崩すことができる。前半に作った日本の多くのチャンスが中島のドリブル、あるいは堂安のキープ力によって生まれたのは単なる偶然ではなく、そこしか頼るところがない状態が続いたからだと見ることもできる。
 そんななか、前半に日本が作った2つのビッグチャンスは、縦にボールを蹴るスタイルではなく、パスをしっかりつないで相手を揺さぶってからシュートを狙ったシーンだった。

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