初陣勝利も森保監督の過大評価は禁物。コスタリカ戦を冷静に細かく分析


 典型的だったのは、60分の堂安のシュートシーンだ。惜しくもGKの身体に当たり、DFにクリアされたその決定的チャンスは、GK東口のスローインから始まり、それを受けた佐々木から7本のパスをつないだ後に迎えたシーンだった。
 そして、66分に遠藤がルーズボールを拾ってから始まった南野のゴールも、パスアンドゴーを重ねてフィニッシュしたものであり、同じように中盤を作ってから手にしたチャンスは前半よりも圧倒的に増加している。
 また、佐々木と室屋の位置が高くなったことで、両サイドの攻防においても日本は優位に立ち、佐々木と中島、室屋と堂安のコンビネーションも大きく改善した。73分に室屋が相手ボックス内深いエリアまで走り込んでクロスを試みたシーンは、後半における日本のサイドでの優位性を証明するものだったと言えるだろう。
 とはいえ、これらは日本が自ら何かを修正して起こった変化というよりも、あくまでも相手の問題だと考えたほうが妥当だ。終了間際に伊東純也(柏レイソル)が決めた代表初ゴールも含め、そういった試合状況を加味したうえで、客観的に評価する必要がある。
 そういう意味では、この試合で高い評価を得た遠藤、堂安、南野についても、前半のパフォーマンスを基準にした方が論理的だ。この試合のMVP的活躍を見せた中島も、ベストメンバーの中に混じって欧州や南米のトップレベルのチームと対戦したわけではないので、太鼓判を押すわけにはいかない。

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