記録は世界3位。五輪出場を目指す義足のジャンパーの意志はブレない

欧州選手権での記録は、2012年ロンドン五輪、2016年リオ五輪における同種目の優勝記録をそれぞれ17センチ、10センチ上回るもの。単純比較はできないとはいえ、上述の世界ランキングでは、フアン・ミゲル・エチェバリア(8m68/キューバ)、ルボ・マニョンガ(8m58/南アフリカ)に次いで、単独3位相当となる快記録である。
 パラ陸上競技アスリートの中で、走り幅跳びで8mを超える選手は、現在に至るまで彼ひとりである。

ブレない、オリンピックへの思い
“マルクス・レーム”の名が国際的に知られるようになったきっかけは、彼自身の”五輪出場への意志”である。
 2014年の『ドイツ陸上競技選手権』で健常者選手に混ざって8m24で優勝。この時、右足膝下に装着した義足で踏み切るレームに対し、敗れた選手の間から「カーボン繊維製義足による跳躍は不公平では」と抗議が起こり、翌年の同大会で出したレームの記録(8m11)は、認められなかった。
 それを尻目に、2015年の世界パラ陸上競技選手権(カタール)で8m40をマークした頃から、レームは五輪への出場希望を公に口にするようになった。
 なぜ、彼は五輪に出場したいのか。その理由を、レームはこう説明する。
「オリンピックとパラリンピックは、もう少し距離を縮めるべきだと考えている。

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