記録は世界3位。五輪出場を目指す義足のジャンパーの意志はブレない

自分自身、パラリンピアンとしての誇りもあるけれど、オリンピアンに対してパラリンピアンがどれだけ勝負できるかを証明したい」
 今年7月のジャパンパラ陸上における競技直後の言葉である。その意志は、ベルリンでの世界記録更新後も、ブレることはなかった。
「オリンピックに出場したい。メダルが獲れるかは重要じゃない。それよりもオリンピックとパラリンピックの架け橋になりたい。僕がオリンピックに出ることで、ハンディキャップがあっても何かを成し遂げられることを伝えたい。数年前までは、『義足では速く走ったり、高く跳ぶことはできない。そもそもスポーツにならない』という声もあった。それでも、今日のような記録を樹立することで、世界中の人々に不可能はな無いと証明することができる。結果として、より多くの人がパラリンピックに興味を持ってくれる。それが今のモチベーションだ」
困難を極める”公平性”の証明
 これまでも、パラアスリートがオリンピックに出場したことはある。代表的な例で言えば、2012年のロンドン大会で陸上競技男子400mに出場したオスカー・ピストリウス(南アフリカ)だろう。
 両足膝下が義足の彼は、2008年に北京オリンピック出場を目指していたが、IAAFにより棄却された。その理由は「カーボン製義足の推進力が競技規定に抵触する」というものだった。

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