シームレスな「攻守一体」。森保ジャパンの狙いを福田正博が解析する

両サイドMFが中に絞ることで空くスペースは、左右のサイドバックがオーバーラップをして埋めるという整理がきちんとできている。そのため、選手同士の距離感を保って「いい守備から、いい攻撃」を実現できているのだ。
 この土台を支えるのが、攻撃と守備のリンクマンとしてセントラルMFに入る選手だ。このポジションに2選手を起用する場合の理想形は、ひとりが青山敏弘(広島)や柴崎岳(ヘタフェ)、大島僚太(川崎フロンターレ)のように長短のパスで攻撃を組み立て、ズバッと最前線に縦パスを通すなど、ボールを捌けるタイプの選手。もうひとりは、遠藤航(シント・トロイデン)や三竿健斗(鹿島アントラーズ)のようにボール奪取能力が高く、自陣ゴールエリアから相手陣のゴールエリアまでプレーできるタイプの選手になる。
 実際、ウルグアイ戦で先発に起用されたのは前者タイプの柴崎と後者タイプの遠藤だった。遠藤はアグレッシブにボールに食いつき、ボールを奪うと前へと攻め上がり、味方が相手陣で失ったボールを何度も奪い返して再び攻撃へとつなぐプレーを見せた。彼は足下の技術もあって、縦パスも入れられるし、ヘディングも強く、果敢にゴール前へ出ていく運動量もある。三竿や山口蛍(セレッソ大阪)、井手口陽介(グロイター・フュルト)などのライバルのなかではレギュラーに近いアピールをしている。
 もう一方のタイプでは、広い視野と戦術眼で1本の縦パスで戦況を一気に変えるパスが出せる青山の存在感が大きい。

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