残留ファーストの磐田。持ち味を捨て、腹をくくって勝ち点1奪取



 しかし10分を過ぎると、FC東京が目を覚ました。チーム力の差を見せ、磐田の両サイドを容赦なくえぐる。3バックとウィングバックの結合部分を攻め立て、クロスから際どいシーンを作っている。

「磐田のウィングバックはストロングであり、ウィークでもある、という情報は分析からあったので、3バックのサイドの裏を積極的に突いていこうと、話をしていました。センターバック3枚のうちの2枚を釣り出せれば、中の枚数も減りますし」(FC東京・橋本拳人)
 アジアチャンピオンズリーグ出場を目指すFC東京は、残留を争う磐田を戦術的に手玉に取った。室屋成が右サイドを鋭く切り裂き、ディエゴ・オリベイラにクロスを折り返すと、ヘディングシュートはバーを直撃。左サイドでは太田宏介が何度も攻め上がり、深い位置からクロスを供給し、磐田DFを狼狽させている。

 そして34分だった。高萩洋次郎が右サイドで起点になって、磐田のディフェンスを食いつかせると、抜け出した室屋がスルーパスを受ける。ペナルティエリア内に侵入して切り返したところ、DFの足が引っかかった。判定はPK。これでFC東京の先制かと思われたが、タイミングをずらしたオリベイラのキックは左に外れた。

「(相手の)プレッシャーやボールを奪った後の動き出しが早くなって、(自分たちの)後ろがだいぶ重たくなってしまった。

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