マッチ感涙。近藤真彦監督がスーパーフォーミュラ初戴冠で新たな決意

これを機に、チームは勢いを増した。

 今年の第4戦・富士ではキャシディが初優勝を飾ってチームに10年ぶりの優勝をもたらすと、後半戦では上位争いの常連となり、第5戦終了時にドライバーズとチームの両部門でランキングトップに浮上。第6戦・岡山でも着実にポイントを重ね、首位の座を守って最終戦の舞台「鈴鹿サーキット」に乗り込んだ。

 ただ、KONDO RACINGにとって鈴鹿は、あまり得意としているコースではない。金曜日に行なわれた練習走行での手応えも今ひとつ。さらに、ドライバーズランキングでトップを走るキャシディのマシンに問題があることが判明した。

 チームはそれを解決するため、ファクトリーのある静岡・御殿場まで夜を徹してパーツを取りに戻った。土曜日の走行で、少しでもパフォーマンスが改善できるようにするためだ。その結果、予選で山下が2位、キャシディが4位を獲得。チームの雰囲気もガラリと変わったという。
 そして迎えた日曜日。後方から巻き返しを図るキャシディは、ポールポジションスタートの山本尚貴(TEAM MUGEN)を猛追した。ドライバーズランキング3位の山本も、優勝すればシリーズチャンピオンを獲得できるチャンスがある。レースは意地と意地がぶつかり合う激しい展開となり、スタンドに詰めかけた観客も大いに熱狂した。

 結果は山本が優勝を果たし、キャシディはドライバーズタイトルを手にすることができなかった。

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