39歳、プロサッカー選手・橋本英郎は「死ぬまで現役でいたい」



 そういう緊張感を味わいながらサッカーをすることには、まだ飽きていない……どころか、そういう緊張感や公式戦にしかないスリル感を味わえる状態でサッカーができるなら、ステージはどこでもいいから、まだまだやりたい。って考えても……はい、現役に未練タラタラです(笑)」
 そう言って笑った橋本は取材後、かかってきた一本の電話を受けると、何やら予約の相談を始めた。聞けば、新しく取り組もうとしている治療のスケジュール調整だと言う。
「今度、知人に紹介してもらった新しい治療を受けに、静岡まで行くんです。自分に合うかはわからないけど、面白そうなのでやってみようかなと。ずっと抱えている膝の痛みを少しでも軽くするのが目的ですが、これだけ酷使してきたら、完全に痛みはとれないと思います。というか……さきほどの体の変化にも通じる話ですけど、最近は痛くない場所がないことに気づきました(笑)。

 ただ、僕は若いときから痛みには強いので。というか、少々痛いくらいで休みたくなかったんですよね。サッカーはやればやるほどうまくなるのがわかっているのに、1日でも、1試合でも無駄にしたくなかったし、周りにはいい選手がたくさんいたからこそ、そう簡単には休めなかった」

 サラリといったその言葉に、「人は努力で変われる」と信じて走り続けてきた橋本の、21年のキャリアが重なり合う。

 そして今も変わらず、そのことが彼の軸にあると考えれば――。ユニフォームを脱ぐ日は、もう少し先になりそうだ。

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