オリックスの主砲・吉田正尚はフルスイングについての誤解を解きたい


「後にも先にも、2度と打てないホームランでした。打った瞬間に折れたバットが飛んでいって、『あれっ』とは思いましたけど、ヘッドの返りは悪くなかったし、ボールがうまく引っかかった感触があったんです。それでも『バットが折れたし、ホームランではないだろう』と全力疾走していたら、スタンドに入っていました(笑)」
──豪快なスイングは、誰かを参考にしたのですか?
「いえ、子供の時もプロ野球選手のスイングをマネするといったことはなかったですね。球場に2度観戦に行ったこともあるんですが。お弁当を食べながら『ホームランの打球はすごいなぁ』と思ったくらいです(笑)。僕は野球をプレーするのが好きな少年でした」
──野球を始めたのは何歳ですか? 
「3つ上の兄が地元の少年野球チームに所属していたのと、両親から勧められたことがきっかけで6歳から始めました」
──それでは、今のスイングはお父様から教わったのでしょうか。
「父からは、『強く振れ』それ以外は、何も言われたことはありませんでした。バッティングセンターに連れていってくれたりして、ずっと、僕の練習に付き合ってくれました。それでもスイングは自己流で作り上げていきました」
──中学卒業後は敦賀気比高校(福井)に進み、1年生から四番を任されるなど甲子園に2度出場。青山学院大学でも4年間チームの主軸を担いましたが、プロに入って違いを感じることはありましたか?
「まず、試合数が圧倒的に違いますよね。

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