森保Jの布陣は変化するか。2つの顔を見せたキルギス戦で残った疑問


 アジアカップ本番で格下相手と戦う時、前半のキルギスのように”ベタ引き”された場合に最初から3−4−2−1で戦う策はとらないのか? 4−2−3−1をベースに、守備時は4−4−2、攻撃時に3−4−2−1とシフトすることはこれまでの試合でわかったが、それなら3バックから4バックにシフトする選択肢もあるはずで、それを守備を固めているチームに対して実戦でテストしてもよかったのではないか。
 キルギス戦を終えて、そんな疑問を残したままアジアカップを迎えることになる。
 そしてもうひとつ、まだテストされていない重要なポイントがある。それは、森保監督の戦術的交代策だ。
 これまでの森保采配は、チーム強化に焦点を絞った選手交代に終始した。パナマ戦では3人、ウルグアイ戦では2人、ベネズエラ戦でも4人しか交代枠を使わず、6つの交代枠がある親善試合でそれをフルに使ったのは、AとBの選手をミックスするというテストを行なったキルギス戦だけだった。
 しかし、アジアカップのような大会において勝敗を左右するのは、監督のベンチワークだ。グループリーグまでの人繰りはこれまでの5試合でそれなりの感触をつかんだとは思うが、一発勝負の決勝トーナメントでは、試合の流れを変える監督の戦術的交代が最重要ポイントになることは明白だ。
 その部分で何もトライをしないまま、国際経験の少ない指揮官がどんな采配を見せるのか。ベスト4以上が当然と見られる大会に臨む森保ジャパンの不安材料は、実はそこにあるということも記憶にとどめておきたい。
 そういう意味でも、アジアカップは4年後を目指す森保監督にとっての一次試験となることは間違いなさそうだ。

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