紀平梨花は女王ザギトワに勝てるか。GPファイナル女子展望

そのせいか、GPシリーズでのフリー後半のジャンプは、昨季ほどの勢いがない。昨季のプログラムがジュニアから持ち越しの2シーズン目だったことを考えれば、今季から新しくなったプログラムはまだ熟成しきっていない部分もあるのだろう。それを考えれば、ザギトワの出来次第で日本勢がつけ入る隙もありそうだ。
 とはいえ、紀平にも不安定な部分はある。フランス大会SPでトリプルアクセルが1回転になり、フリーでは最初のトリプルアクセルが回転不足、2本目をダブルアクセル+3回転トーループに変更しており、そこをどう克服するかが大きな課題になってくるだろう。
 一方、安定感という点でザギトワと紀平のふたりを凌ぐのが宮原だ。スケートアメリカではSP、フリーともにフリップで”ノット・クリアー・エッジ”を取られただけで219.71点。NHK杯のSPはノーミスの演技で76.08点とすると、フリーでは後半のジャンプ2本が回転不足、3回転ルッツ2本は”ノット・クリアー・エッジ”となるミスはあったが、143.39点を獲得して合計を219.47点にしている。
 彼女のフリーの昨季までの最高得点は後半の4回のジャンプが1.1倍になっていた平昌五輪の146.44点だが、最後の3本が1.1倍になる新ルールでの最高得点はスケートアメリカでの145.85点。NHK杯の結果を見ても、昨季からの進化は明らかで、220点台中盤も見えてきている。

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