日本テニス界「究極の命題」改善へ。昔気質な男、添田豪が自ら動いた

日本テニス界「究極の命題」改善へ。昔気質な男、添田豪が自ら動いた

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それは昨年2月、オーストラリアの大会に参戦した日本人選手たちとともにした、酒の席でのことだった。

 国内外のテニス大会を転戦しながら、日々感じていたことをお互い言い合ううちに、酒の勢いもあり、会話は徐々に白熱していく。個人的な不平不満に似た吐露は、複数の選手の多角的な思いを反射しながら大局的な見地へと発展し、やがては「日本のテニスそのものは、どうすればよくなるか?」という究極の命題へと到達した。


全日本男子プロテニス選手会の初代会長に就任した添田豪

 日本のトップランナーである錦織圭は、圧倒的な知名度と人気を誇っている。その錦織以外にも、トップ100に複数の選手がいるし、男子国別対抗戦のデビスカップでは上位16カ国のみが出場できる「ワールドグループ」に定着して、すでに数年経った。

 だが、その一方で、錦織以外の選手の知名度や国内のテニス人気が上がったと、果たして言えるだろうか?

 たとえば、日本の最高峰大会である全日本選手権の集客力や、運営はどうだろうか?

 テニスという競技には、日本国内でも、もっと多くの観客の足を会場に運ばせるポテンシャルがあるはずだ。しかし今、この時を逃したら、テニス人気上昇の機は訪れないのかもしれない。ならば、誰かが変えてくれるのを待つのではなく、自分が動くべきではないだろうか……?

 それまで抱いていた種々の思いが、この時、添田豪のなかで、ひとつの像を結び始めたという。

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