神戸リージョ監督が見た日本。「しょうがない」という言葉に思うこと

たとえ2−0と勝っている試合でも、ハーフタイムに選手を叱りつけたこともあった。スコアに気を緩めていたからだ。一方で、0−2で負けていても、ハーフタイムでいいプレーを褒め、修正だけを施し、3−2で勝った試合もある。選手たちは指を3本立て、リージョに駆け寄った。
 
 そんな名将だけに、すでにJリーガーたちの人気も集める。

「日本人が日本人を信じている以上に、私は日本人を信じている」

 リージョは、思いを込めるように語った。

「(神戸の選手は)トレーニングでガツガツできるようになっている。例えば、イノ(伊野波雅彦)は、練習から怖さを与えられる。ミヤ(宮大樹)も強度が増した。多くの選手が、かなりのレベルアップを見せている。今や、相手は中盤から前に簡単には進めないだろう。日本人のよさを引き出せば、自分たちがイニシアチブを取ったゲームが(神戸も)できるのだ。
 ただ、改善する必要もある。これはスペインメディアにも話したことだが、『しょうがない』という日本語には考えさせられた。それはあきらめるという知性なのかもしれない。フットボールよりも重要なことはある。健康や家族はそうだろう。ただ、プレーしている間の『しょうがない』はあり得ない。失点して、『しょうがない』はあってはならないんだよ。次の日、切り替えるというのはわかるが……」

 厳しいプロの世界を生き抜いてきたリージョにとって、甘さにも見えるのだろう。

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