自主性の尊重と組織改革で箱根駅伝V。東海大の黄金時代が幕を開けた


「2区の長い距離をしっかり走れて、後半も粘れるタイプ」と両角監督はそう湯澤を評したが、本来スピードのある選手はほかにもいた。しかし、2区で湯澤を起用した英断が結果的に成功となり、大きく崩れなかったことで3区以降にうまくつなげることができた。
 3区の西川雄一朗(3年)は粘って、5位から4位に順位を上げ、4区の館澤につなげた。
 そして4区は、両角監督がもっとも重視していた区間だった。「3区まではおそらくそれほど差がつかない状態でくるだろう。差をつけられるとしたら4区。そして5区につなげる」というのが両角監督のプランだった。そのプラン通り、館澤は快走し、青学大を抜いて2位に上がった。
 さらに両角監督を驚かせたのは、5区・西田の走りだった。「神野大地に似ている」という軽快な走りで山を登り、5区初挑戦ながら区間2位の走りを見せた。襷(たすき)を受け取った時点で2分48秒あった差を、一気に1分14秒まで縮めた。
「西田の走りは想定外でした」
 両角監督は苦笑するが、2区、4区、5区が見事にハマり、往路優勝こそ果たせなかったが、首位・東洋大の背中が見えるタイム差で復路に挑むことができた。
 復路で両角監督が重視していたのが7区、そして9区だ。
 6区の中島怜利(れいり/3年)は下りのスペシャリストで、昨年は区間2位。

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