ラウンド16へ突入するCL。グループステージを4名の達人が総括した

3バックが初めて機能したというか、オプションとして確立するきっかけになった試合だったと思います。
 しかも、そのナポリ戦以降はカウンター対策を怠らないようになって守備意識がものすごく向上するようになったという印象があります。つまり、ナポリ戦以前は4−3−3や4−2−3−1を基本に従来のポゼッション型のサッカーをしていましたが、それを境に堅守速攻型の戦い方もできるようになったというわけです。この新しい戦い方を象徴していたのが第5節のリバプール戦で、あの試合では2−0とリードした後、守備に重きをおいたサッカーで逃げ切ることに成功しています。あのネイマールでさえも、守備をサボっていませんでした。
倉敷 パリのトゥヘルは、ドルトムント時代から何か変わりましたか?
中山 変わったと思います。選手を徹底管理するという部分は継続しているようですが、戦術的には前からプレッシングをかけるのではなく、前線のMCN(ムバッペ、カバーニ、ネイマール)という屈指のタレントのよさを生かすようなかたちの守備方法になっていますね。これはリバプールのクロップ監督に通ずるものがあって、無闇に前から行くことをせず、わかりやすく言えばポジショニングによってパスコースを消しながら守備をするというイメージになったと言えるでしょう。
 また、とにかくトゥヘルは就任直後からネイマールのことを気にしていて、常にネイマールに気持ちよくプレーしてもらうよう、戦術で縛りすぎずある程度の自由を与えています。

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