ラウンド16へ突入するCL。グループステージを4名の達人が総括した

そういう意味では、自分のサッカーを最初から押し付けようとしたウナイ・エメリ前監督を反面教師にして、なだらかにチームを変えているのが現在のトゥヘルなのではないでしょうか。監督とエースの関係が良好だと、自然とチームの雰囲気もよくなりますしね。
小澤 僕もパリに来てからのトゥヘルは、それまでの戦術家というイメージから脱皮したような印象を受けています。クロップもそうですが、やはりスター選手が多いビッグクラブではマネジメントをしっかりしないとうまくチームが回らないということを理解して指揮を執っているのだと思います。そういう点で、サッカー自体もドルトムント時代のような細かい戦術で選手を縛るようなことはなく、自由度を与えたサッカーになっていて、そこが監督としての成長を感じます。
倉敷 今度は亘さんに伺いますが、ナポリを率いるカルロ・アンチェロッティ監督についてはどう見ていますか?
亘 苦しんでいますよね。重症という言い方は失礼かもしれませんが、個人的にはかなり深刻という印象を受けています。もちろんこのグループはアンチェロッティをしても難しいグループだったと思いますが、どうしても前任者のマウリツィオ・サッリ監督(現チェルシー監督)時代のナポリのサッカーと比べてしまって、そこがもどかしい部分になっているんです。
 もっともわかりやすいのが、両監督の守備の考え方の違いなのではないでしょうか。

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