スタイル変更も前への精神は不変。22年ぶりVで明大が新時代を築く

熱い檄(げき)が続いた。
「日本一のBチームがいつも練習相手しているんだから、おまえたちは日本一だ!」
「メイジのスクラムは日本一だから、天理を圧倒してこい!」
 試合直前のロッカー室では、田中澄憲(きよのり)監督が「誇り」を訴えた。こう言葉をつけ足す。
「メンバー外のメンバーが見ても、勝ち負けを意識することなく、誇りに思えるようなプレーをしようと話しました」
 決勝戦のゲームテーマは、今季のチームスローガンの『Exceed』だった。昨季の決勝では1点差で帝京大に惜敗した。その悔しさを乗り越える、昨季のチームと自分を超える、結果を上回る、すなわち優勝である。
 決勝の相手は王者・帝京大を破って勢いに乗る天理大だった。昨年春、夏の練習試合では敗れている相手でもある。突破役が、トンガ出身の3選手だったが、高橋はこう説明した。
「3人は脅威だったんですが、そこばかりを意識すると他の選手に走られてしまうので、メイジはいつも通りのディフェンスをして、前に出るディフェンスを意識しました」
 メイジのディフェンスとは、前に出る時はしっかり出て、出ない時は周りとのコネクション(連携)を守ることである。キーワードが「2in Fight」と「BIG」。前者はふたりで倒しに行くダブルタックル、後者は「Back In the Game」の略で、タックルなどで倒れたら2秒以内にディフェンスラインに戻ることを意味している。

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