鋭い観察眼と勘で勝つ。伊藤美誠が楽しむ卓球で異次元の強さを見せた

鋭い観察眼と勘で勝つ。伊藤美誠が楽しむ卓球で異次元の強さを見せた

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天真爛漫な18歳の女子高生に、”貫禄”という言葉を重ねるのはどこか違和感を拭えきれない。だが、波乱が続いた全日本卓球選手権女子シングルスを制し、2年連続で女子ダブルス、混合ダブルスとあわせて三冠を達成した伊藤美誠(スターツSC)が見せつけた、成長と安定感を的確に表現する言葉が他に見つからないのも事実である。
「自分のプレーを楽しもうと思っていたら、三冠がとれました」
 優勝会見でそう語った若き女王の独自の卓球観とプレースタイルは、新たな才能が次々と台頭してくる日本の女子卓球界で特別な輝きを放ち始めている。

全日本選手権で2年連続三冠を成し遂げた伊藤

■”遅れてきた黄金世代”早田ひなの覚醒
 大会最終日を迎えるまで、女子シングルスの話題の中心にいたのは、伊藤と同学年のサウスポー、早田ひな(日本生命レッドエルフ)だった。
 伊藤や、同じく同学年の平野美宇(日本生命レッドエルフ)にはない恵まれた体格とフィジカルの強さ、力感にあふれたスケールの大きな卓球は以前から高い評価を得ていた。しかしこれまでは、小学生のころから「みうみまペア」として注目されたふたりの背中を追う形でキャリアを積んできた。
 知名度も実力も一気に”上昇気流”に乗ったのは、2017年5月末から行なわれた世界選手権デュセルドルフ大会で、伊藤と組んだ女子ダブルスで銅メダルを獲得してからである。

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