打つ手がなかった森保Jの限界。カタール戦で噴出した「采配のツケ」



 誰を投入したら有効か。23人の体制で組む代表チームを7試合も続けて見てくれば、こちらにも選択肢は見えてくる。W杯やユーロ、コパ・アメリカなど、短期集中トーナメントをフルカバーで取材した経験は幾度となくあるが、優勝チーム、準優勝チームの交代の選択肢は、第三者の目にも容易に浮かび上がってくるものなのだ。

 ところが、今回の森保ジャパンにはそれがない。誰を投入すればチームが活性化するかが見えてこない。我々、日本人の取材者にも、だ。理由はわかりやすい。監督が、先発組とサブを明確に分け、交代のカードを満足に切ってこなかったことにある。7試合目(決勝戦)から逆算した思考をしてこなかったツケが、0−2とされた後に現れた。
 1人目である武藤嘉紀(ニューカッスル)が原口と交代で投入されたのは後半17分。間違いなく遅すぎだ。

 日本はその7分後(後半24分)に1点差に迫るが、塩谷司(アルアイン)に代わり伊東純也(柏レイソル)を投入した2度目の交代はなんと後半39分。さらに南野に代わり乾貴士(アラベス)を投入した3人目の交代は後半44分だった。

 リードしている側が行なう時間稼ぎを兼ねた交代ではあるまいし、交代選手を信用していない点、アイデアに乏しい点、判断、反応が遅い点は目に余る。

 極めつきは終盤、大迫勇也(ブレーメン)、武藤、堂安、乾(南野)、伊東が前戦に5枚並んだ布陣だ。

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