ファーム二冠の6年目、巨人・和田恋には岡本和真と違ったよさがある

でも、入ってみると木製バットに慣れるまでに時間がかかったのと、ピッチャーのレベルが一気に上がって対応できませんでした。スピードもキレもぐんと上がった印象でした」
 ファームでもがく和田に1年遅れて入団してきたのが、2014年ドラフト1位の岡本である。岡本もまた、大きな期待を受けながら、泣かず飛ばずの3年間だった。
 和田と岡本はともに長打力を売りにする右打者という、タイプが重なる選手である。互いに口も利かないほど意識し合うライバル……というならドラマ性もあるが、ふたりの間にそのような張り詰めた関係はない。和田は言う。
「まぁ1歳下ということもあって敬語は使ってくれますけど、ほぼ同級生みたいな感じです。和真は普段もあのとおり図太いので、あまり後輩という感じはしないですね」
 オフにはともに自主トレを組み、汗を流す仲でもある。今オフも山本泰寛らとともに慶應義塾大での自主トレに励んだ。だから昨季の岡本の活躍は、和田にとってもうれしいことだった。
 とはいえ、手放しで喜べるはずもない。ただでさえ競争が激しい巨人にあって、同じタイプの後輩が先に結果を残したのだ。和田はこんな本音ものぞかせる。
「和真の活躍はいい刺激になりましたけど、『負けられない』という気持ちもありました。タイプは一緒だけど、僕は僕らしく和真と違ったよさを出していきたいです」
 岡本と違ったよさ。

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