ドゥンガらブラジルの名手が、アジア杯の日本に足りないと感じたもの



 しかし、それでも日本は決勝で負けた。

 それはカタールが、この日にかぎって最高のプレーを見せたからだけではない。カタールが称賛に値するチームであったことは確かだ。しかし彼らが勝てたのは、決して自分たちの力だけではない。日本が自滅してくれたからだ。
 決勝を見ながら、私はドゥンガに電話をした。彼も試合を見ていた。かつてのジュビロ磐田のキャプテンは、私に興味深いことを言った。

「試合はまだ終わっちゃいないが、結果はわかる。日本はこのままじゃ勝つのは無理だ。まるで試合に勝つと信じることを恐れているみたいだ。プロサッカーの世界では、時に”勝つ”という強い気持ちが試合を左右する。スコア、サポーター、ジャッジ、すべてにおいて逆風の吹く中にあっても、プロの選手なら決して希望を捨ててはいけない。

 カタールは自分たちが奇跡を起こすと信じている。日本はそれを許してしまった。アジアカップの決勝で勝つことは、カタールにとっては普通のことではない。にもかかわらず、日本は彼らにその力があると信じさせてしまった。これはあってはならない恥ずべき行為だ」

 試合後にも私はドゥンガと話をし、彼はあらためてコメントを補足した。

「後半15分過ぎから、私は日本の敗戦を予想した。

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